女性社員との1オン1って難しい…こんなときどうしたらよいですか
ヌーハラ、オカハラ、エンハラ、テクハラ…
次々と出てくるハラスメント造語に、もはや部下やチームメンバーと話すことが嫌になる方も増えているのではないでしょうか。
弊社にも、50代人事部長が相談に来たことがあります。
「ハラスメントが怖くて、部下と距離が出来始めてる。飲み会があっても、二次会は断るようにしてるよ、失言したら大変だからね。」
その中でも、特に30〜40代の方からの相談で多いのが、「女性社員との距離感、どこまで許されるのか」問題です。
最近、1オン1を導入される企業が増え、部下との定期的な面談を実施されている方が増えています。
その中で、女性社員にどこまでフランクに接していいのか、プライベートな話題はどこまで聞いて良いのか、と悩まれている上司の方をよく見かけます。
結論は、女性社員のプライベートは踏み込まないで下さい。(ただし、部下の方からプライベートの話題を切り出してきたときは、傾聴してください。)
特に、女性に強く影響するイベントへの関与については注意が必要です。
1オン1の中でキャリアについて話をするうちに「結婚」や「出産」ということに触れる機会が出てくると思います。
その際に、20代にすべきだよ、といった自身の経験値に基づく意見は、人によっては毒となります。このような時代の流れが早い現代において、自分の価値観や感覚は、5歳以上離れている部下とは異なることを意識してください。
(企業は本当の意味でダイバーシティに舵を切らなければならない時代です。)
弊社のあるクライアントの調査では、1オン1の対象である女性社員のうち、プライベートの話を上司にしたい、と回答した割合はわずか10%未満の数値でした。
そもそもの1オン1の目的は、部下の生産性を上げることにあります。ところが、「プライベートの話聞いた方がいいのかな?」といった話題は、あちこちで聞かれる上司の悩みです。背景としては、人生100年時代となって、プライベートと仕事の統合が進む中で、若手社員のモチベーションの一つに、会社が今まで立ち入ってこなかったプライベートの部分が入ってきたことに起因します。
部下の方は、あくまで1オン1に対し、自分のメリットになる時間を期待しています。
つまり、上司に期待することとしては、単純に業務に対するフィードバックです。
フランクに接した方がいいのか?プライベートの話はどこまで聞いていいのか?などといった疑問は重要ではなく、部下の成長に対して正しいフィードバックができるような時間にすることが一番重要です。
Comments